絶対少年@BS2

halukusurvive2005-05-28

見てて気持ち悪いアニメ(aveさん命名)こと絶対少年第2話。
なんで見てる視聴者側がこんなに見づらいというか、気持ち悪いのかをちょっと考えてみた。
この絶対少年の劇中でキャラ同士が喋ってる会話が普通のアニメより現実的な会話に近いからなんじゃなかろうか?と思う。ドラマ的、舞台的な登場人物のセリフだと、登場人物同士の共通認識を確認しあうような言い回しが多かったりするため、視聴者が第三者的にそのドラマの中に入っていけて感情移入しやすい。また主人公が、まったく新しい世界に飛び込んでいって、周りの人たちとの共通認識を獲得していくような物語だったりしても、視聴者側にもその話に乗っていける情報が会話から入ってくるため感情移入がしやすいと思われるが。
絶対少年の場合、キャラクター同士の間にもう既に共通認識が出来上がっていて、その共通認識の上を最小限のセリフで会話してる。その為、物語の傍観者である視聴者がそのキャラクター同士の輪の中に入っていけるような共通認識を作るのに必要な情報が入って来ず、居場所が無く感じてしまう。「おかかババア」って単語が出てきた時、ネコのことだとは思わなかったし。
判り易い例というか、まさにこのことなんだと思うが、友人とその友人の友達と一緒に遊ぶ時とかに最初の方に感じる不快さまでいかないが、居場所が無いような感じと同じものを絶対少年に感じる。このコトを「気持ち悪い」とave氏は形容したんじゃなかろうかと思える。
代表的なものだとラーゼフォンとか視聴者置いてきぼりの作品とかよくあったが、ロボットアニメ等のSFモノだったりすると、視聴者からすれば未知のモノというものは、説明が無くても劇中の言葉で定義付けされたり名前付けされたり(ガンダムでいうとミノフスキー粒子とか)するが、絶対少年の場合人間関係を中心に展開される物語(だと今のところ思ってる)だし、そういう風になってるのか的に見てる側で納得できる部分が少ない。というかまだ2話目だし、それを期待するのは無理か…。視聴者に示されてない部分を効果的に提示すればストーリーの展開がダイナミックなものになったり、視聴者に大きなカタルシスをもたらすんだろうけど。
すべては脚本のさじ加減一つか。