名探偵ポワロとマープル

遺言が白紙だったっていうあのエピソードのオチが出てきた時点で、「あの万年筆に消えるインクが入ってたとか、そんなベタなオチじゃねーよなぁ」と思ってたらあの事件の謎が案の定消えるインクでやんの。アガサ・クリスティーが生きてた時代に消えるインクがあったとは。
死んだサイモンの気持ちになってみると、あの霊媒師が財産目当てでサイモンに近寄って来て騙していたとしても、死んだ孫の姿を霊媒師に見せてもらっていた間はサイモンの願望が叶えられていて少なくとも幸せを感じていた訳だし、折角遺言作ってまでして欲しかったことを残された親族の独断と偏見で無効にさせられたらサイモンも死んでも死にきれないよなぁと思う。
ヨウ素デンプン反応のあの青紫色って時間がたつと消えるのね。理系でありながら初めて知ったわ。